「大学生活最後の思い出に、友達とヨーロッパへ卒業旅行!最高に楽しみだけど、英語でのコミュニケーションがちょっと不安…」
もしかして、今あなたはそんな風に感じていませんか?
こんにちは、元外資系CAとして世界30カ国以上を旅してきた経験から、たくさんの旅行者を見てきましたが、あなたと同じように、期待と少しの不安を胸に旅立つ学生さんにたくさん出会ってきました。
でも、安心してください。実は、「卒業旅行」というキーワードは、現地の人と自然に仲良くなれる最高のきっかけになるんです。この記事では、単なる単語の翻訳ではありません。あなたの旅行の不安が「早く現地の人と話してみたい!」というワクワクに変わる、会話が自然に弾む「伝え方のコツ」を特別に伝授します。
この記事を読み終える頃には、空港の入国審査からホテルでのチェックイン、街中でのちょっとした会話まで、自信を持って英語でコミュニケーションが取れるようになっているはずです。
なぜ「卒業旅行」の一言で、旅はもっと楽しくなるの?

「『卒業旅行』って、英語でなんて言うんですか?」
コーチとして活動していると、この質問を本当によくいただきます。でも、皆さんが本当に知りたいのは、単語そのものではないんですよね。その言葉を使って、「現地の人とスムーズに話したい」「気まずい沈黙は避けたい」「せっかくなら、少しでも交流してみたい」という、その先にある気持ちなのだと思います。
素晴らしいニュースがあります。「卒業旅行で来たんです」という一言は、あなたが思っている以上に、強力な会話のきっかけ(アイスブレイク)になるんです。
私がCAとして乗務していた時、少し緊張した面持ちの学生グループに「何かお探しですか?」と声をかけると、「We are on a graduation trip.(卒業旅行なんです)」と教えてくれることがよくありました。その一言を聞くと、クルーも周りのお客様も、自然と「Oh, congratulations!(おめでとう!)」と笑顔になるんです。そこから、「どこから来たの?」「どこを回るの?」と会話が広がり、彼らの緊張がみるみる解けていくのを何度も見てきました。
「卒業旅行」というトピックは、相手にポジティブな印象を与え、お祝いの言葉や質問を引き出しやすい、まさに魔法の言葉。この強力な武器を使わない手はありません。
これだけは押さえたい!「卒業旅行」の基本と応用フレーズ
それでは、具体的にどう伝えれば良いかを見ていきましょう。核となる基本フレーズはとてもシンプルです。
“This is a graduation trip.”
(これは卒業旅行です。)
まずはこの基本形を覚えておけば間違いありません。しかし、私たちの目的は、ここから会話を広げること。旅行で使う英会話フレーズ(Travel phrases)は、雑談(Small talk)を成功させるための大切な手段です。そのために、この基本フレーズに「誰と」「どこから」といった情報を少しだけ付け加えてみましょう。
- + with my friends
- “This is a graduation trip with my university friends.”
- (大学の友達との卒業旅行なんです。)
- + from Japan
- “We’re on a graduation trip from Japan.”
- (私たちは日本から卒業旅行で来ています。)
このように一言付け加えるだけで、相手は「そうなんだ!大学では何を専攻していたの?」とか「日本は今、桜の季節かい?」といったように、次の質問がしやすくなります。この小さな工夫が、会話のキャッチボールを生むのです。
なぜなら、友達との旅行では「私たち」で行動することが多いはずです。”We are on a graduation trip.” と言うことで、自然と「グループで来ているんだな」ということが伝わり、よりスムーズなコミュニケーションにつながります。この小さな主語の使い分けが、ネイティブにとっての自然さに大きく影響するのです。

【場面別】コピペでOK!旅行でそのまま使える実践フレーズ集
ここからは、卒業旅行の様々なシーンでそのまま使えるフレーズを、日本人がやりがちな「ちょっと惜しい英語」との比較で見ていきましょう。スマートフォンにこのページをブックマークしておけば、いざという時にきっと役立ちます。
シーン別:卒業旅行で使える実践英語フレーズ比較
| シーン | ちょっと惜しい英語 | ネイティブが使う自然な英語 | ワンポイント解説 |
|---|---|---|---|
| ① 空港の入国審査 | My purpose is graduation trip. | I’m here for a graduation trip with my friends. | “purpose”(目的)は少し硬い表現です。”I’m here for…”(~のために来ました)の方が口語的でスムーズです。 |
| ② ホテルのチェックイン | I am Sato. Check-in, please. | Hi, we have a reservation under the name Sato. We’re here on a graduation trip. | 予約名を先に伝えるのがマナーです。「卒業旅行で来たんです」と添えることで、ホテルスタッフとの会話のきっかけになります。 |
| ③ レストランでの会話 | We are four peoples. | A table for four, please. | 人数を伝える時は “A table for [人数], please.” が決まり文句。覚えておくと非常に便利です。 |
| ④ 街で写真を撮ってもらう | Picture, please? | Excuse me, could you take a picture of us? | “Could you…?” を使うと、とても丁寧な依頼になります。撮ってもらった後のお礼も忘れずに。 |
| ⑤ 現地の人との雑談 | We are graduation trip. | We just graduated from university, so we’re celebrating! | “celebrating”(お祝いしている)という言葉を使うと、よりポジティブで楽しい雰囲気が伝わります。 |
よくある質問(FAQ)
最後に、皆さんが疑問に思うかもしれない点をいくつか補足しておきます。
Q. 日本の卒業シーズンについて聞かれたら?
A. 「Why are you traveling in March?(なぜ3月に旅行しているの?)」と聞かれることがあるかもしれません。これは日本の文化背景(Cultural context)を説明するチャンスです。
“In Japan, the school year ends in March, and most of us start our new jobs in April. So this is our last long vacation.”
(日本では、学校が3月に終わって、ほとんどの人が4月から新しい仕事を始めるんです。だから、これが最後の長い休暇なんですよ。)
このように説明すると、相手は「なるほど!」と深く理解してくれます。
Q. “Gap year”(ギャップイヤー)とは違うの?
A. 良い質問ですね。欧米の学生が卒業後に取る長期休暇は “Gap year” と呼ばれることがありますが、日本の「卒業旅行」とは少しニュアンスが異なります。もし聞かれたら、次のように答えると良いでしょう。
“It’s a bit like a gap year, but much shorter. It’s a final trip with our school friends before we all go our separate ways.”
(ギャップイヤーに少し似ていますが、もっと短いものです。みんなが別々の道に進む前に、学校の友達と行く最後の旅行なんです。)
まとめ
いかがでしたか?
「卒業旅行」という言葉が、単なる単語ではなく、現地の人々と心を通わせるための最高の会話のきっかけ(Icebreaker)になることが、お分かりいただけたかと思います。
大切なのは、完璧な文法で話すことよりも、「あなたのことをもっと知りたい」「この旅を楽しんでいる」という気持ちを、シンプルな言葉で伝えることです。
この記事で紹介したフレーズをスマートフォンのメモ帳にコピペしておけば、もう大丈夫。自信を持って、学生生活最後の最高の思い出を作ってきてくださいね!
さあ、まずはこの記事の中で一番使えそうだと感じたフレーズを一つだけ選んで、これから一緒に行く友達と練習してみませんか? その小さな一歩が、あなたの旅を何倍も豊かにしてくれるはずです。
Bon voyage!


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